はじめに
オールズモビルのカーブドダッシュです。ダッシュがカーブを描いていることからカーブドダッシュと呼ばれますが、足が放り出されるレッグスペースまでもが一体型でカーブを描いており、この時代としても特徴あふれる造形となっています。
ジーライオンによる公式説明
ジーライオンミュージアムではこのカーブドダッシュ脇にタブレット端末が設置されており、当時の世相を確認できるとともに、車両が実際に動く映像も楽しめるようになっています。なお、ジーライオンミュージアムによる解説は次の通りです。
『ランサム・エリー・オールズは正式に創業する1896年までに、何種類かの蒸気自動車や電気自動車の試作に成功していた。その後、父からの援助を受けて開発したのが、初のガソリン車カーブドダッシュ。木製のフレームを補強するように取り付けられた長い縦置きリーフスプリングが前後の車軸を支える簡潔な構造が特徴。
中央部に積まれた横倒しの単気筒1565ccエンジンは5馬力。遊星ギア式2速MTと一組のチェーンを介して後輪を駆動した。まだ丸ハンドルではなく、舵棒で操向するタイプで、前部の足置き台(ダッシュ)がゆるやかな曲線を描いていたため、後にカーブドダッシュのニクネームが定着した(正式名称はオールズモビル・ラナバウト)。
最高速は時速30kmに過ぎなかったが耐久力は抜群。オーナーの一人は1901年にオールズモビルの本拠地ミシガン州ラッシングからニューヨークのマディソンスクエアガーデンまで1017kmを7日間かけて走破した。1903年にはサンフランシスコからニューヨークまで73日間で走り抜いた記録もある。どれも全米で初めての長距離冒険ドライブだった。
販売も好調で、1901年に425台が売れたのを皮切りに、1905年には6500台を記録した。イギリス、ドイツ、ロシアへも輸出され、当時モスクワで登録された150台のうち80台をオールズモビルが占めていた。』
オールズモビル・カーブドダッシュの中古車をお探しの方へ
ちなみに、ジーライオンミュージアムでは各種クラシックカーの展示だけでなく販売もしており、展示車両そのものが販売対象の場合もあります。ジーライオンミュージアムの中古車を確認していると、オールズモビルのカーブドダッシュも販売対象となっていました。カーブドダッシュが気になった方はスタッフの方に確認してみてください。