メインステージのコスモスポーツ
日本の名車歴史館に展示されてあるマツダのコスモスポーツです。メインステージをプリンスのスカイラインスポーツと分け合っての展示なので、主役級の扱いと言っても良いでしょう。平成16年3月にキャブオーバーホールをした際の写真も壁に展示されていました。
この博物館の展示はとても手作り感に溢れていて、特に壁に展示されている大型パネル写真からは、実際に車が当時の福岡県内でどのように使われていたかがよく伝わってきます。他の多くの博物館と比べ、展示車両からは当時の生活をより身近に感じることができるので、このような環境でのコスモスポーツ鑑賞も良いものだな、そう思いながら見ていました。
博物館による車両解説
日本の名車歴史館による展示解説は次の通りとなります。「名車とはなんぞや」と問いかけるような解説が良いですね。
『日本初のロータリー・エンジン車、2ローターエンジン車としては世界初のコスモスポーツは、1967年(昭和42年)5月にデビューしました。世の中には名車といわれる車が、数多く存在します。
日本にもそんな呼び方をされている車がいくつかありますが、世界的な視野で見て自動車史に名前を残す車となりますと、ロータリーという夢のエンジンを現実のものにしてコスモスポーツは、間違いなくその中に入る名車であります。
東洋工業(現マツダ)が、1964年(昭和39年)東京モーターショーに出展したコスモスポーツは、フェリックス・バンケル博士の考案によるもので、西ドイツのNSU社との技術提携によって完成した日本初のロータリー・エンジン車で非常に希少な車であります。
総生産台数はわずかに1176台でした。展示車は、2ロータリー・エンジン車で、世界初の車であり、マニアの間では「円盤」と呼ばれています。』