収まるところに収まった和製スーパーカー
1枚目の画像のように、ジオット・キャスピタの1号車は長く隅っこに追いやられていましたが、今ではちゃんと日の目を見るようになったので安心しています。
日本自動車博物館へは定期的に足を運んでいましたが、展示車両をすべて撮影しに行った際には予想に反して時間がかかったので、急きょ近くの宿に泊まって連続3日かけて撮影しました。さすがに3日連続で三脚を持ち込んで隅から隅まで撮影しているとスタッフの方とも色々とお話するようになるのですが、中でも印象的だったお話がこのジオット・キャスピタでした。このキャスピタは所有権がどこにあるのかわからない状態だから扱いに困っていたとかで、なるほど以前は隅っこでもどかしい展示となっていたのも納得でした。
また、スタッフの方が「いま日本でもたくさん普通の車が走っていますが、将来、自動車博物館に入れられるような車はどれだけありますかね」というお話も印象深かったです。日本自動車博物館では生活に根差した車の展示が中心となっています。以前は普通に町を走っていた車が展示されているわけです。さて、それらの車でいつか自動車博物館に収まるべき車はどれか、まさに博物館視点での自動車観察ですね。
このジオット・キャスピタは紆余曲折の歴史を背負っていますし、町を普通に走っていた車でもないですが、日本自動車博物館という収まるべきところに収まって良かったとつくづく思います。