はじめに
九州自動車歴史館の館外に展示されてあるいすゞの1967年式ボンネットバス(BXD20型)です。「やまなみ号」と命名されています。九州自動車歴史館では映画やドラマ撮影で使われていた車両が展示されていますが、このボンネットバスもそんな1台です。といっても、このボンネットバスは展示開始後にドラマ撮影に貸し出されて活躍したというパターンとなっています。
佐賀のがばいばあちゃん
このやまなみ号は大ヒット映画「佐賀のがばいばあちゃん」のドラマ版で登場した車両そのもので、ドラマ版も高視聴率だったので記憶にある方もいらっしゃることでしょう。
といって、見ていない方もいらっしゃるでしょうから、ネタバレにならない程度に書きますと、ドラマ版の後編途中で登場し、エンディング近くの凄く良い場面でまた登場します。ドラマを覚えている方は、「あっ、あのバスがこれか!」となることでしょう。
ドラマで活躍する前は、1978年まで石川県の白山麓で活躍しており、水沢省史館長自らが石川県まで足を運んで譲り受けています。大阪から別府まではフェリーで運び、それから展示が始まり、ドラマにも出て、さらに湯布院エリアを期間限定ながら実際に運行しています。運が良ければ辻馬車とあわせて実走するやまなみ号も見ることができるかもしれません。
なお、ドアが手動なので運転手さんの他に車掌さんも乗車するので、ますますレトロな雰囲気が蘇ることでしょう。まさにレトロモーターミュージアムの顔と言える1台です。
いすゞボンネットバスの中古車をお探しの方へ
いすゞのボンネットバスはグーネットやカーセンサーでも販売されています。また、この手の車両であればコミュニティもあるでしょうから、そちらかのアプローチも有用かと思われます。
また、購入とまではいかないまでも、ドラマや映画で劇用車・劇中車として使いたいということであれば、九州自動車歴史館をはじめ、所蔵されてある自動車博物館にご相談いただくのがベストかと思われます。ほとんどの自動車博物館では劇用車・劇中車としての貸出をおこなっています。