はじめに
1920年代からクーペ市場が盛り上がりを見せており、その中心にあったとも言えるダッジ・クーペです。ジーライオンミュージアム公式にはダッジ・クーペとのみ紹介されていますが、おそらく正式にはダッジのDG-8クーペだと思われます。
ジーライオンによる公式の車両説明
ジーライオンミュージアムではダッジ・クーペの脇にタブレット端末が設置されており、車両の走行映像や当時の世相を楽しめるようになっています。ジーライオンミュージアムによる車両解説は次の通りとなります。
『自転車製造で成功したジョンとホーレスのダッジ兄弟は、まずオールズモビル・カーヴドダッシュに、次いでフォードにエンジンや変速機を納入する部品メーカーとして自動車産業に参入した。特にフォードとの協力関係は深く、兄ジョンが1904年からフォード工場の支配人をつとめたこともある。
だが1914年の末にヘンリー・フォードとの考え方の違いから袂を分かち、自社ブランドを立ち上げる。当時の圧倒的なヒット作だったT型フォードの弱点を徹底的に研究したダッジは、構造面の大半はアメリカ車の平均値だったが、すっきり簡潔な外観などで、発売と同時に高い人気を獲得、早くも1915年には4万5000台を販売し、全米ベスト3に入った。
最大の特徴は車体。まだ木骨構造が常識だった当時、エドワード・G・バッド社が開発した手法を採用し、全溶接加工による鋼鉄製ボディで話題を呼んだ(量産車としては世界初)。
1928年にははるかに小規模だったクライスラーがファンドを組んでダッジを買収(イワシがクジラを呑んだと大騒ぎになった)、その資金で新開発した軽量の直列8気筒エンジンを生かした高性能で、さらに人気が高まった。
ご覧いただいている車両は、かつてテキサス出身の財閥ジョセフコーン氏のファーストカーとして各パーティで目を引いた1台。この様な状態で現存していることが奇跡とも言える一台だ。』
1930年代のダッジの中古車をお探しの方へ
このジーライオンミュージアムでは、博物館級のクラシックカーをグーネットやカーセンサーで販売しています。自動車博物館を運営する一方で、それらの一部を販売もするという非常にユニークな形態を取っているので、現在はただ展示されているだけの車両でも販売に回す可能性はなきにしもあらずですから、一度ご相談されてみてはいかがでしょうか。