はじめに
MGのPAです。Jタイプ(MG-J2)の後継となるPタイプですが、外観上は大きな違いはありません。
ジーライオンによる公式の車両説明
ジーライオン・ミュージアムでは、MG PAの脇にタブレット端末が設置されており、車両が実際に走行している映像や当時の世相解説などを楽しめるようになっています。ジーライオン・ミュージアムによる車両解説は次の通りです。
『小型軽量で比較的安く、一般のファンが気軽に親しめるスポーツカーこそMGの本筋。その精神をわかりやすく形にしたのが、1929年に販売が始まったミジェット・シリーズ。
まずMタイプ(1929~1932年)を皮切りにCタイプ(1931~1932年)、Jタイプ(1932~1934年)と立て続けに開発したのを受け、1934年に発売されたのがPタイプ。腰を低く落とした姿勢、角張ったボンネットとグリル、大きく切り込んだドア、背中に背負ったスラブタンクなどのMGスタイルは、このミジェット・シリーズで確立された。
PタイプにはPAとPBがあったが、互いの差はほとんどない。どちらも初代Mタイプ以来、新型に生まれ変わる度に少しずつ大型化し重くなってしまったので、1935年にはPAの847ccを939ccに拡大し、36馬力から43馬力に増強したのがPB。
ここまでがMG伝統の直列4気筒SOHCで、Pタイプの後継となるTA/TB(1936~1939年)からはOHVに変わる。それと戦後のTC、TD、TFまで、MGA登場以前のクラシックMGの集大成がミジェットだった。
MタイプからTCまでは前後とも硬い半楕円リーフスプリングのリジッドアクスルだったが、鋭いステアリングなどで俊敏に走り、高い評判を得た。1935年のルマン24時間には女性ドライバーだけ6人のチームが3台のPAで出走し、総合24、25、26位で完走した。』
MGの中古車をお探しの方へ
ジーライオン・ミュージアムでは展示車両がそのまま販売対象になっていることもあります。ジーライオン・ミュージアムの中古車一覧を確認したところ、このMG PAも販売されていました。関心がおありの方はスタッフの方に一声かけてみてはいかがでしょうか。