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2016
16
Sep
【ヤナセのベンツ・パテントモトールヴァーゲン】

はじめに

 ベンツのほうのヤナセ世田谷支店二階にあるパテントモトールヴァーゲンです。世田谷支店二階の一画はミュージアムスペースになっており、私は家から近いこともあってこれまでに十数回は足を運んでいます。

 初めて訪れたのは2012年の8月で、それから2013年9月にもこのパテントモトールヴァーゲンを確認していますが、2016年の時点でもう展示はなかったと記憶しています。入れ替えが行われているようなので、また展示が再開されることもあるでしょう。

真後ろから観察可能

 河口湖自動車博物館のモトールヴァーゲンは上方向から観察できるものの、真後ろからはできません。この世田谷支店のミュージアムスペースでは各車両を身近に鑑賞できるため、このモトールヴァーゲンについても後輪駆動で駆動系が剥き出しの様子を真後ろからまじまじと確認することができます。

 真後ろから見て、一番手前に横たわる大きな輪っかはフライホイールです。フライホイールの上にある2枚のT字型プレートがクランクで、上下2枚のクランクに挟まれているのがピストンロッドとなります。

 斜め後ろからの画像だとわかりやすいですが、ピストンロッドはえんじ色の縦長なエンジンから飛び出しています。そのエンジンの上にあるのが水冷タンクとなります。

 エンジンから突き出たピストンの往復運動がクランクで回転運動となり、その回転運動で二つの傘歯車を通じてリア側のプーリーへと動力が伝えられ、そこからたすき掛けのベルトを通してフロント側のプーリーへと伝わり、チェーンを通じて後輪駆動というのが、ざっくりとしたパテントモトールヴァーゲンの駆動系となります。

 また、後ろから見て向かって左側にあるのが燃料タンクで、その燃料タンクからさらに奥の下に見える円い柱がキャブレターとなります。そして向かって右側に見える木製の箱はバッテリーボックスです。

 こういう剥き出しの駆動系を鑑賞できるのは、この年代の車ならではなので楽しい限りですね。

パテントモトールヴァーゲンの中古車

 レプリカの場合、アメリカでは700万ドルほどで売られています。日本ではグーネットやカーセンサーで見かけたことはないですし、そもそもそのような一般的な中古車サイトで取り扱われるような車両ではないのでしょうけれど、ジーライオンミュージアムがこのクラスの車両を大量に販売しているので、いつか出てくるかもしれません。


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2016
16
Sep

【ヤナセのベンツ・パテントモトールヴァーゲン】

はじめに

 ベンツのほうのヤナセ世田谷支店二階にあるパテントモトールヴァーゲンです。世田谷支店二階の一画はミュージアムスペースになっており、私は家から近いこともあってこれまでに十数回は足を運んでいます。

 初めて訪れたのは2012年の8月で、それから2013年9月にもこのパテントモトールヴァーゲンを確認していますが、2016年の時点でもう展示はなかったと記憶しています。入れ替えが行われているようなので、また展示が再開されることもあるでしょう。

真後ろから観察可能

 河口湖自動車博物館のモトールヴァーゲンは上方向から観察できるものの、真後ろからはできません。この世田谷支店のミュージアムスペースでは各車両を身近に鑑賞できるため、このモトールヴァーゲンについても後輪駆動で駆動系が剥き出しの様子を真後ろからまじまじと確認することができます。

 真後ろから見て、一番手前に横たわる大きな輪っかはフライホイールです。フライホイールの上にある2枚のT字型プレートがクランクで、上下2枚のクランクに挟まれているのがピストンロッドとなります。

 斜め後ろからの画像だとわかりやすいですが、ピストンロッドはえんじ色の縦長なエンジンから飛び出しています。そのエンジンの上にあるのが水冷タンクとなります。

 エンジンから突き出たピストンの往復運動がクランクで回転運動となり、その回転運動で二つの傘歯車を通じてリア側のプーリーへと動力が伝えられ、そこからたすき掛けのベルトを通してフロント側のプーリーへと伝わり、チェーンを通じて後輪駆動というのが、ざっくりとしたパテントモトールヴァーゲンの駆動系となります。

 また、後ろから見て向かって左側にあるのが燃料タンクで、その燃料タンクからさらに奥の下に見える円い柱がキャブレターとなります。そして向かって右側に見える木製の箱はバッテリーボックスです。

 こういう剥き出しの駆動系を鑑賞できるのは、この年代の車ならではなので楽しい限りですね。

パテントモトールヴァーゲンの中古車

 レプリカの場合、アメリカでは700万ドルほどで売られています。日本ではグーネットやカーセンサーで見かけたことはないですし、そもそもそのような一般的な中古車サイトで取り扱われるような車両ではないのでしょうけれど、ジーライオンミュージアムがこのクラスの車両を大量に販売しているので、いつか出てくるかもしれません。


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