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2016
15
Sep
【トヨダAA型乗用車レプリカを見に行こう!】

はじめに

 トヨタ博物館本館のエントランスゲートを抜け、すぐ右手にあるのがこのトヨタAA型乗用車のレプリカです。レプリカといっても、そんじょそこらのレプリカではありません。トヨタが社の創立50周年を記念して作り上げた1台で、ボディはもちろん、エンジンからボルト1本にいたるまで当時の図面に従って忠実に製造された新車としての1台です。

執念すら感じる新車

 しかも、図面に記載のなかった内装については、AA型乗用車を実際に手がけていたOBの方々にシートやカーペットの手触り、色合いをヒアリングし、それをもとに製作した現物を再度確認してもらい、万全を期して再現しています。

 「部品がないなら自分で作る」という姿勢はメーカー系の博物館にしかできない贅沢ですが、ここまで本気で作られたレプリカにはそう滅多にお目にかかることができません。それだけ、このAA型乗用車はトヨタにとって原点とも言える1台なのでしょう。

 トヨタは社の60周年を記念して、このAA型乗用車の復刻車とも言える「トヨタクラシック」を発売しました。それほど、このAA型乗用車はトヨタにとってのシンボルでもあります。50周年でこれほどのレプリカを製作するのですから、100周年ともなると何を作ってくれるのか、今から楽しみです。

 なお、このAA型は入場してすぐ目に入る特等席に展示されていますが、車両貸出や企画展の都合でこの位置に展示されてない場合もあります。

 私が2012年に足を運んだ際には、この特等席には1943年式のトヨタAC型乗用車が展示されており、AA型は3階に移動していました。2017年に足を運んだ際には貸し出し中ということで、トヨタが保有うる別のAA型がこの特等席に展示されていました。

 AA型はトヨタの原点かつシンボルなので、他の車両に比べて貸出の機会が多いのかもしれません

博物館による車両説明

 トヨタ博物館による公式の車両説明は次の通りとなります。過去の企画展やパンフレットごとに4種類の説明があります。

 『トヨダAA型乗用車、1936年、昭和11年に誕生したトヨタ最初の乗用車です。豊田喜一郎が当時最新のアメリカ製乗用車、クライスラー社のエアフローや、シボレーなどを参考にして開発しました。エアフローもシボレーも2階に展示されています。AA型の発売当時の価格は名古屋で3,350円。それは名古屋で一戸建ての家が買えるほどの額だったといいます。AA型は大半が官公庁、軍、警察、タクシーなどで職業運転手付きで使われました。展示車はトヨタでなくトヨダと濁りますが、これはAA型乗用車は当初、豊田(とよだ)自動織機の自動車部でつくられたからです。そして発売された年の秋に、全国から募集したマークの中から丸の中にカタカナでトヨタとデザインされたものが選ばれてクルマにつけられることになりました』

 『1936年、トヨタ自動車初の生産型乗用車として誕生。当時流行のストリームラインをいち早く採り入れ、理想的な前輪荷重やすぐれた乗り心地を実現したことはきわめて先進的であり、海外とくらべても一歩先を行くものであった。また、生産合理化を進め、自社の技術開発に努めて完成させたことは、歴史的にも大いに注目できるし、当時の自動車生産にも大きな自信を植えつけることになったのだった』

 『トヨタ初の生産型乗用車、累計1404台生産された。当時の新しいスタイルである流線型を採用。シボレーに倣い水冷直列6気筒を採用したA型エンジンを開発。主に官公庁、軍、警察、タクシー等で運転手付で使われた。GM、フォードに競合できる価格を設定。3,350円(名古屋)は土地付一戸建て住宅が買える値段であった』

 『こちらのコーナーは、トヨタ自動車の創業者、豊田喜一郎を紹介するコーナーです。展示されているクルマはトヨダAA型で、当時の資料によれば、ボディーカラーには、1階の黒とこのベージュのほかにナス紺と呼ばれた濃いブルーがありました。特別に銀色に塗られたこともありました。室内はフロントシートが前よりに固定されていて運転席が狭く、後席を優先して作られたことがわかります。タクシーに使われたAA型には、フロントシートの後ろに折り畳み式の補助椅子がふたつありました。自動織機を発明した豊田佐吉の長男として生まれた喜一郎は、1921年(大正10年)に欧米を視察旅行しました。そのとき喜一郎が目を見張ったのは想像を絶する自動車の普及ぶりでした。このときの体験が自動車製造への夢の原点となりました。そして8年後に2度目の視察旅行で国産自動車工業を自ら起こすことを決意しました。「ただ自動車をつくるのではない。日本人の頭と腕で、日本に自動車工業をつくらねばならない」』

トヨダAA型の中古車をお探しの方へ

 私の知る限り、トヨダAA型はトヨタ博物館と日本自動車博物館にしか存在していません。どこかのガレージからトヨダAA型が発見されれば、おそらくはニュースになるはずです。それくらいの車ですので、中古車として入手することはほぼ不可能だと思われます。


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2016
15
Sep

【トヨダAA型乗用車レプリカを見に行こう!】

はじめに

 トヨタ博物館本館のエントランスゲートを抜け、すぐ右手にあるのがこのトヨタAA型乗用車のレプリカです。レプリカといっても、そんじょそこらのレプリカではありません。トヨタが社の創立50周年を記念して作り上げた1台で、ボディはもちろん、エンジンからボルト1本にいたるまで当時の図面に従って忠実に製造された新車としての1台です。

執念すら感じる新車

 しかも、図面に記載のなかった内装については、AA型乗用車を実際に手がけていたOBの方々にシートやカーペットの手触り、色合いをヒアリングし、それをもとに製作した現物を再度確認してもらい、万全を期して再現しています。

 「部品がないなら自分で作る」という姿勢はメーカー系の博物館にしかできない贅沢ですが、ここまで本気で作られたレプリカにはそう滅多にお目にかかることができません。それだけ、このAA型乗用車はトヨタにとって原点とも言える1台なのでしょう。

 トヨタは社の60周年を記念して、このAA型乗用車の復刻車とも言える「トヨタクラシック」を発売しました。それほど、このAA型乗用車はトヨタにとってのシンボルでもあります。50周年でこれほどのレプリカを製作するのですから、100周年ともなると何を作ってくれるのか、今から楽しみです。

 なお、このAA型は入場してすぐ目に入る特等席に展示されていますが、車両貸出や企画展の都合でこの位置に展示されてない場合もあります。

 私が2012年に足を運んだ際には、この特等席には1943年式のトヨタAC型乗用車が展示されており、AA型は3階に移動していました。2017年に足を運んだ際には貸し出し中ということで、トヨタが保有うる別のAA型がこの特等席に展示されていました。

 AA型はトヨタの原点かつシンボルなので、他の車両に比べて貸出の機会が多いのかもしれません

博物館による車両説明

 トヨタ博物館による公式の車両説明は次の通りとなります。過去の企画展やパンフレットごとに4種類の説明があります。

 『トヨダAA型乗用車、1936年、昭和11年に誕生したトヨタ最初の乗用車です。豊田喜一郎が当時最新のアメリカ製乗用車、クライスラー社のエアフローや、シボレーなどを参考にして開発しました。エアフローもシボレーも2階に展示されています。AA型の発売当時の価格は名古屋で3,350円。それは名古屋で一戸建ての家が買えるほどの額だったといいます。AA型は大半が官公庁、軍、警察、タクシーなどで職業運転手付きで使われました。展示車はトヨタでなくトヨダと濁りますが、これはAA型乗用車は当初、豊田(とよだ)自動織機の自動車部でつくられたからです。そして発売された年の秋に、全国から募集したマークの中から丸の中にカタカナでトヨタとデザインされたものが選ばれてクルマにつけられることになりました』

 『1936年、トヨタ自動車初の生産型乗用車として誕生。当時流行のストリームラインをいち早く採り入れ、理想的な前輪荷重やすぐれた乗り心地を実現したことはきわめて先進的であり、海外とくらべても一歩先を行くものであった。また、生産合理化を進め、自社の技術開発に努めて完成させたことは、歴史的にも大いに注目できるし、当時の自動車生産にも大きな自信を植えつけることになったのだった』

 『トヨタ初の生産型乗用車、累計1404台生産された。当時の新しいスタイルである流線型を採用。シボレーに倣い水冷直列6気筒を採用したA型エンジンを開発。主に官公庁、軍、警察、タクシー等で運転手付で使われた。GM、フォードに競合できる価格を設定。3,350円(名古屋)は土地付一戸建て住宅が買える値段であった』

 『こちらのコーナーは、トヨタ自動車の創業者、豊田喜一郎を紹介するコーナーです。展示されているクルマはトヨダAA型で、当時の資料によれば、ボディーカラーには、1階の黒とこのベージュのほかにナス紺と呼ばれた濃いブルーがありました。特別に銀色に塗られたこともありました。室内はフロントシートが前よりに固定されていて運転席が狭く、後席を優先して作られたことがわかります。タクシーに使われたAA型には、フロントシートの後ろに折り畳み式の補助椅子がふたつありました。自動織機を発明した豊田佐吉の長男として生まれた喜一郎は、1921年(大正10年)に欧米を視察旅行しました。そのとき喜一郎が目を見張ったのは想像を絶する自動車の普及ぶりでした。このときの体験が自動車製造への夢の原点となりました。そして8年後に2度目の視察旅行で国産自動車工業を自ら起こすことを決意しました。「ただ自動車をつくるのではない。日本人の頭と腕で、日本に自動車工業をつくらねばならない」』

トヨダAA型の中古車をお探しの方へ

 私の知る限り、トヨダAA型はトヨタ博物館と日本自動車博物館にしか存在していません。どこかのガレージからトヨダAA型が発見されれば、おそらくはニュースになるはずです。それくらいの車ですので、中古車として入手することはほぼ不可能だと思われます。


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